大福成長日記

本を読んで心に残った言葉を書いたり、知ったことをまとめたり…

4月15日(月) 愛のことば

 

ー勘定が出来るような愛情なら、貧しいものさ。

 

ー真のヤキモチ焼きの男には、全てが嫉妬を起こさせ、すべてが不安の種である。そうした男にとっては、女は生きていて、呼吸しているというだけの理由で、既に男を裏切るものなのである。

 

ー昨日の歌はどこへ行ったか?思い出は帰ってこない!昨日の恋はどこへ行ったか?やさしい少女は帰ってこない!彼女はどこへ行ったか?昨日の雲は帰ってこない!ああ、いづこの待ちの黄昏に、やさしい彼女の会話があるか、彼女の窓の黄昏に、いかなる会話の微笑があるか、僕は、僕は、僕はもう知らない。(三好達治/僕は)

 

ー恋愛で第一に大事なことは何かと聞かれたら、私は、好機をとらえることと答えるだろ。第二も同じ、第三もやはりそれだ。(モンテーニュ/エセー)

 

ー嫉妬に御用心なさいまし。嫉妬は緑色の目をした怪物で、人の心を餌食もてあそびます。(シェイクスピア/オセロウ)

 

ー恋と安息とが同じ胸のなかに同居はできない。現代の青年は実に気の毒なもので、安息なき恋か、恋なき安息かのいずれかをえらばなくてはいけないという恐ろしい立場にいる。(ボーマルシェ/セヴィラの理髪師)

 

ーもしも人から、なぜ彼を愛したのかと問い詰められたら、「それは彼であったから、それは私であったから」と答える以外には、何も言いようがないように思う。(モンテーニュ/エセー)

 

ー男性の幸福は「われは欲する」である。女性の幸福は「かれが欲する」である。(ニーチェ/ツァラトゥストは言った)

 

ー女の愛は食欲に似ている。深い心の働きからではなく、口淋しいだけのことだ。満腹すれば、すぐいやになり、吐き気を催す。(シェイクスピア/十二夜

 

ー愛情の発作を警戒すべし。孤独な人間は、たまたま出会った者に、すぐ握手を求めるようになる。(ニーチェ/ツァラトゥストは言った)

 

ー愛を知る人というのは、取ることと与えることが一つであるような人間。取ることによって与え、与えることによって取るような人間なのである。(ジンメル/愛の断想・日々の断想)

 

ー朝起きるときは「きょうも会えまい」と思い、寝るときは「会えなかった」と思うのです。長い長い毎日に、幸福なときは片ときもありません。すべては物足りなさ、すべては悔恨、すべては絶望です。(ラクロ/危険な関係

 

ー復讐と恋愛においては、女は男よりも野蛮である。(ニーチェ/善悪の彼岸

 

ー恋の至極は忍恋と見立て候、逢ひてからは恋のたけが低し、一生忍んで思ひ死する事こそ恋の本意なれ。(山本常朝/葉隠

 

ー愛というものは、愛されることによりも、むしろ愛することに存すると考えられる。(アリストテレス/ニコマコス倫理学