5月17日(金) 夏と花火と私の死体
ー辺りには森の匂いが充満し、胸いっぱいに吸うとむせてしまいそうだ。
ーやがてその部屋の寝息は二つ、混じり合って夏の夜に消えていった
ーまるで深海に光りが射したように、そして家に帰る道を照らし出しているかのように
ーずぶずぶと足下がやわらかく崩れ始め、いつのまにか知らないうちに沈んでいきそうだった。
ー我々の思考は我々を取り巻く環境から有形無形の拘束を受けている
ー非凡であるという自意識が希薄なのか、あるいは、日常的な表現がものすごく「浮く」