2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧
ー暗然(悲しい、暗い) ー転転(てんてん:一定しない) ー呻吟(しんぎん:苦しんでうめく) ー妙諦(みょうてい:優れた真理) ー蠕動(うごめくこと) ー伽藍(がらん:清浄甘粛な場所) ー自分の幸福の観念と、世のすべての人たちの幸福の観念とが、ま…
ー大変なのは、その気持ちを持つよりも、持ち続けることに違いない ー一週間前は立派な過去よ ー傷つけたくないと思うのは、傷つけるという負担から逃れたいため。自分への慰め。 ー恋はふたりの意思で始まる。けれど、終わりの意思は片方でいい。どちらかが…
・恬淡(てんたん:執着しない、あっさりしてい) ・あなたにとって男とは、自分が女であることを証明する”宿題”みたいなもの。じつは男でも女でも構わなかったのかもしれない。性別が女であるが故に当然男にむかうべきだと思い込んでいた。 ・心のひもじさ…
ー音ってのは周波数と波長で表すことができる単なる波だ。空気という媒質の「疎」と「密」、その現象の進行が音の全てだ。音楽という名の「疎」と「密」の繰り返しは、ときに情感を揺さぶり、ときに頭の中に壮大な世界を構築する。 ー開闢(世界のはじまりの…
ー明日は、明日はと言って見たところで、そんな明日はいつまで待っても来やしない。今日はまた、またたく間に通り過ぎる。過去こそ真だ。(島村藤村/夜明け前) ー人間というものは、ふだんから目の前にあるものよりも、過ぎ去ったもの、なくなったものに、…
ー勘定が出来るような愛情なら、貧しいものさ。 ー真のヤキモチ焼きの男には、全てが嫉妬を起こさせ、すべてが不安の種である。そうした男にとっては、女は生きていて、呼吸しているというだけの理由で、既に男を裏切るものなのである。 ー昨日の歌はどこへ…
ー胃の底がじくじくと痛む ー喉を焦がす日の光に満ちている ーねっとりと、額の中を移動する熱と血液が頭皮から漏れているみたいだった ー恐怖のずんどこ ー体温が四月から七月になるのを感じた ー寂寥感(ものさびしい) ー脈拍が挙動不審 ー心に小さなささ…
ー蛇足(付け加える必要のないもの) ー嬰児(三歳くらいまでの子。あかご) 三頭池八尋 ー明朗快活 ー古びた人形のような空気 ーその結論に帰結する ー蛇みたい(丸呑みする) ー跋扈(ばっこ:我が物顔に振る舞うこと) ー荒唐無稽 ー鬱屈とした記憶 ー劈く…
監督:ジェームズ・キャメロン 1992年に実際に起きた英国客船タイタニック号沈没事故を基に、貧しい青年と上流階級の娘の悲恋を描いている。 〔登場人物〕 ジャック・ドーソン Jack Dawson (レオナルド・ディカプリオ) ローズ・デウィット・ブケイター Ros…
「オムレツ」 フライパンが熱くなると、マダムは、おどろくほどたくさんバタを入れた。卵4コをフォークでよくほぐして塩コショーを入れ、もう一度かきまぜながら、熱くなったバタの中に、いきおいよくさっと入れる。「戦争中はバタに困ったので、代わりにハ…
ー考えるというより浸るという言葉のほうが近いかもしれない ー食む。食む。 ー何かが始まるとき、今がそのスタート地点だと意識できることなんて、ほとんどない。そのとき始まったと思っていたことは、後から考えてみると、もっと前から始まっていたりする…
ー猫がほてほてと歩く ー慟哭(悲しみの余り声を上げて泣くこと) ー臍(ほぞ)を噛む(悔しく思う、噛めもしないへそを噛もうとする様) ーあまねく(ひろく、すべてにわたって) -鼻白む(はなじろむ:しらける、冷める)
ー蓋を開けると、玉手箱のように湯気が上がる ーしゃもじで一本の縦線を引いた。頂点を十二時と考えて、二時から八時と四時から十時に斜め線を入れる。 ー白銀比は1対1.41421356(ヒトヨヒトヨニヒトミゴロ) ー熱くてクール、馬鹿でクレバー。新しいけど懐…
ーすぅっと、身体の中心に涼しい空気が流れて、つまっていた不安と胃液が胃の底に押し流される。 ーそれを想像するだけで、ぼくに真夜中を思い起こさせた。 ー筆舌に尽くしがたい(たとえようのない) ー臆病で、納得と諦めの区別もつけられないまま受け入れ…
ー興味という熱のない瞳は、目の前の景色を映すばかりの鏡のようだった ーその横顔は透き通るように綺麗だ ー輪郭を失うように判然としなかった ー興味の一片も抱いていない、つるつるとした瞳 ー適正と望むものが一致するとは限らない。自分にできることを…
ー嘘だけど。 ー九割九分九厘の確信を持って説明することができる。 ー訝しむ。 ー反論の余地はあったけど、 ーとまで言ってしまえば、それは言い過ぎの領域に入るけど、 ー毛も生えていない素人。 ー僅かに後悔の念が過ぎる。 ーそれは似て非なモノだ。 ー…
ー「さよなら」を、かつて私は、救いようのない結末にしか結びつけられなかったように思います。 ー考えてみれば、今ある物のすべては、その失ったものによって得たものである、とでも言えるはずです。それらは手から離れていったからこそ、その重さや鮮やか…
憐憫(れんびん:ふびんに思うこと) 残滓(残りかす) 閑話休題 曖昧模糊 静謐(せいひつ:静かで落ち着いていること) 正眼に構える 玲瓏(れいろう:澄んだ音色が美しく響く様) 諸手をあげる 視線が蚊のようにまとわりつく 研鑽(けんさん:みがき深める…
ー的じゃなくて、別のものを射貫くことにしたんです。 例えば男子とか。 ー僕は彼女に何かを言おうと思っていた。何か大切で、きらきらした言葉を。正直で、丁寧で、一歩先に踏み込むような言葉を。 ー僕らはわりとどうでもいい話をしながら、鍋をつつき、酒…
ー概ね、俺が見聞きしているものと変わりない。 ー頭を撫でて褒めてやると、目もとが少し緩んでだらしなくなる。たくさんの笑い方を持っている子だった。 ー真ん中の生き物……らしきものの線がぐにゃぐにゃとして雑だ。絡んだ糸のようなものは辛うじて、四足…
ー一番近くまで近づいて、そこからはどこまでもまっすぐに行く。文明人には、そういうことができるのかもしれない。 ー生き苦しいような、いたたまれないような、やるせない気持ちだった。 ー声は無菌室の中で反響を失い、溶けるように消える。好き、と声に…
2019.3.8 ー若い頃、雑誌は知らない場所へ連れて行ってくれるドアみたいなものだった。 ーインスタントに知ったことはインスタントに忘れてしまうことが多々あるし、知りたいと思う前にもう情報が向こうからやってくるものだから、口を開いてただ食べ物を淹…
ー私はハッと胸を掴まれた。 ーサン=テグジュペリが綴った「愛とは、見つめ合うことではない。ふたりが同じ方向を見つめることである」 ー片手間ではなく、しっかり両手を捧げている人に出会うと、私はつい胸が熱くなる。
レストランのシェフから料理家へ転身し活躍している彼女の ブログ「日々ごはん」より抜粋。 2019.3.31 ー書きたいもののイメージが、お湯のなかからぷかんと浮かび上がったみたいだった。 ー終わったと同時にはじまったみたいな、はじめての感触だった。 201…
ー心が甘さに飢えた大人に、上等なラブコメディーのように、甘い甘い夢を見せてくれる。 ー母はまるで蜜壺に落っこちた蟻のようだった。 ーフランス女優のように華やかで、贅沢な洋菓子だ。 (マロングラッセ) ー乾いた音が頭蓋内に小気味よく響いて、口の…