4月2日(火) 高山なおみの言葉
レストランのシェフから料理家へ転身し活躍している彼女の
ブログ「日々ごはん」より抜粋。
2019.3.31
ー書きたいもののイメージが、お湯のなかからぷかんと浮かび上がったみたいだった。
ー終わったと同時にはじまったみたいな、はじめての感触だった。
2019.3.28
ーぽっかりと静かな朝。窓の外が白っぽい。
ーしんと夜景が光っている。
2019.3.14
ーオレンジがかった青白い空に、開けの明星が光っていた。
ー海は灰色で、のっぺりと平らに見える。
2019.3.12
ー昇ったばかりの太陽は、火の玉みたい。厚い雲におおわれた空に、ぽっかり浮かんでいる。いつもは、まわりの眩しい光ごと陽のでなのに、オレンジ色のころんとした玉だけ。今が朝だと知らなければ、昇ったばかりの大きな月のようにも見える。
2019.3.11
ー薄暗い朝。青みがかった灰色の海の、こちら側だけが毛羽立ったようになっている。
ー今夜は夜景もぴかぴかだ。
2019.3.10
ーどんよりした天気だけれど、心はどっかり落ち着いている。
2019.3.5
ーなんだか狂おしい春。世の中が、動いている。空気がかきまわされている。でも、私のいるところは静か。窓の外は、春霞に覆われ、海が白くけぶっている。