乙一
「こいつは、鍵と鍵穴の関係なんだ。夢で見たんだよ。うまくはまったら、女の肋骨がぱかっと開くんだよ。そいつが天国への扉になるんだ。そうすれば、頭痛もおさまるってわけだ。鍵と鍵穴の関係さ。あるいは男と女だよ。神様は人間を男と女にわけたんだ。神様は馬鹿野郎さ。」
「自分ではない他人がいるのだということを、なかったことにはできない。お互いがお互いをいないことにすることなどできなかったのだ。二人ともお互いを知っていると気づいた瞬間から、たとえ無視をしようと、すでにふれあうことは始まっていた。」
入間人間↓
「何処が好きかと聞かれると、実は困る。
いつから好きなの?と根掘り聞かれても結構困る。
どれぐらい好きなの?と順列を求められても凄く困る。
昼寝の夢に見るぐらい好きなの?と具体的に聞かれると恥ずかしい。
じゃあ好きじゃないの?と聞かれると否定はとても易しい。」