大福成長日記

本を読んで心に残った言葉を書いたり、知ったことをまとめたり…

ことば

 

「現代のもう一つの贅沢というのが孤独です。」

 

「ひとりの時間は、自分以外の誰かを感じるための時間です。誰かがいるからこそ、ひとりを感じることができる。ひとりの時間でいろんなことに気がついて、それをまた誰かに話したくなる。ひとりの時間は、人と繋がるための助走だと思っています。でも、長すぎて助走をつけすぎると、勢い余って相手にぶつかってしまう。だから、ほどほどにしなければならないと思います。」

 

「人はひとりで生まれて、ひとりで死んでいきます。

基本的にはひとりが当たり前ですが、本当の意味ではひとりきりでは生きていけません。

今日食べるもの、着ている服、使っている言葉、口ずさむ歌。

それらは全部私以外の会ったこともない人から作り出されたものたちです。

自分が自分だと思っているものでも多くの部分が人の一部でもあるのだと思います。

ひとりの時間も誰かといる時間も、私にとってはあまり変わりません。」

 

「誰かと一緒にいていろいろな情報をもらうこともありますが、

ひとりでいるときに自らつかみに行っていることは、自分自身が本当に必要な事柄が多いので、自己形成するための大事な時間だと思います。」

 

「人は一度でも満たされてしまったら同じものじゃ満足出来なくなる。幸福は麻薬なんだよ」

 

「愛はもらったからといって手に入るものじゃなくて・・・

時間は歩くからって進むんじゃなくて・・・

人は息をしているからって生きているんじゃないんだ。」

 

 

2月3日(月) 流浪の月/凪良ゆう

 

ーどちらが本当なんだろう。でも多分、事実なんてない。出来事にはそれぞれの解釈があるだけだ、泉ちゃんには泉ちゃんの、亮くんには亮くんの。わたしも同じだ。わたしが知っている文と、世間が知っている文は全然ちがう。その間でもがく。

 

ー世の中に『本物の愛』なんてどのくらいある?よく似ていて、でも少しちがうもののほうが多いんじゃない?みんなうっすら気づいていて、でもこれは本物じゃないからと捨てたりしない。本物なんてそう世の中に転がっていない。だから自分が手にしたものを愛と定めて、そこに殉じようと心を決める。それが結婚かもしれない。

 

ーひとりのほうがずっと楽に生きられる。それでも、やっぱりひとりは怖い。神様はどうしてわたしたちをこんなふうに作ったんだろう。

 

 

12月17日(火) 小森谷くんが決めたこと/中村航

ー楽観というのは、実は男子にとって最大の武器だ。悲観から、優しさや勇気は生まれない。楽観を盾と矛に持ち替えて、男子は時に強く、たくましく、また優しくなれる。

 

ー東京の西の外れに、ネコのようにじゃれあう仲良しカップルが生まれた。

 

ー優しくなりたかった。女の子に頼られる男になりたかった。それには自分の土台を気づかなきゃならない。目の前の問題から逃げずに、自分の情熱を形にする。自分の柱を打ち立てよう。いまやれることを全力でやり、未来を見つめよう。

 

ー「いいか、仁義をおろそかにするヤツは、人間をなめてるヤツだ。よーく自分で考えてみろ。」

 

 

ー「大切なのは意志と勇気。それだけでね、大抵のことは上手くいくのよ。」

 

ー大切なのは判断力だった。想像して判断する能力。体系化された知識と積み重ねた経験が、それをスキルとして定着させるのだ。

レンタル何もしないひと

 

ー自分にとって許容できないものとの境界にラインを引くことで、自分というものの輪郭が明らかになり、本意がはっきりする。

 

ー生理的反応ないしは直感が最も働きやすいのは、やはり自分の嫌いなモノやコトに直面したときだろう。

 

ー「なにが好きか」で自分語りをする人の話はどこか漠然としていてつまらないことが多いし、「好き」をアピールすることで自分を飾っているようにも見える。それよりも「なにが嫌いか」をはっきり言える人のほうが、話が具体的で面白いし、多分その人は正直だ。

 

ー人に悩みを相談すること=人に弱みを握られること

 

ー付いた名前に見合う何かをしなければならなくなるし、付いた名前に見合う期待を背負わされてしまう。

 

ーSNSで知り合った「友達」でも「知り合い」でもない不思議な関係性には、固定的な人間関係につきものの面倒事がなく、しかし孤独感はそれなりに和らげてくれる、そういう心地よさがあるのかもしれない。

 

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん6.7/入間人間

 

ー本当の嘘が本当に嘘であり続けるのは本当なのだ。

 

ー結局、幸福というのは自分の世界の中にいる人をどれだけ優遇し、枠外にいる他人へ不幸をどこまで押し付けるかによってドーム内の気圧を変化させることでしかない。

 

ー最も贅沢な生き方とはすなわち、正直に生きることである。

 

ー「自分が得をしない嘘をつくな」もしくは「相手が傷つかないよう、気づかれないように嘘をつくこと」と教えるべきである。

 

ー人生の勝利者とは如何に有意義に寿命を食い潰したかという一点だけで決まる。

 

ー退屈と虚無感から逃げる為に、充足するのが生きる理由だと僕は勝手に思っている死ぬことは、簡単に言えば消化だ。運命に人生を丸飲みされて、溶かしていく。

 

平針須見と申します。ビッチャビチャの十九歳、趣味は食パンをくわえて道の曲がり角で息を殺すこと。

 

ー日常の的は退屈だ。退屈が過ぎると、日々を自ら変えてしまいたくなる。

 

ー何だとぉ。この眉目秀麗一枚看板公明正大大胆不敵快刀乱麻一騎当千羞月閉花沈魚落雁出藍之誉純一無雑純情可憐醇風美俗英姿颯爽有為多望、春の大感謝祭特売日」

 

ー本物の退屈と偽りの平穏の境目に、僕たちはいた。

 

ー今の僕の心は、如何なる感情を好物として捕食しているのだろう。

 

ー為せば成る為せば成る為せば成る為さなくとも何事も成されてきた人生のツケをここで支払え

 

 

10月9日(水) 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん3.4/入間人間

 

 

ー人間っていうのは、自分に似通った要素が存在しない相手とは相容れず良好な関係を築けない、臆病で繊細な保守的な生物なのだから。

 

ー楽しい人付き合いはまず、相手の良し悪しではなく、類似した部分を発見することに努めましょう。そこから、意識の領域に相手を収めていくことが始まるのです。

 

ー誰かと同居していると、自身の構成物が爛れ溶けることを自覚する。幼少期の余り物として食い繋いでいる理性や倫理観が、根こそぎ消失していく。

 

ー何処が好きかと聞かれると、実は困る。

 いつから好きなの?と根掘り聞かれても結構困る。

 どれぐらい好きなの?と順列を求められても凄く困る。

 昼寝の夢に見るぐらい好きなの?と具体的に聞かれると恥ずかしい。

 じゃあ好きじゃないの?と聞かれると否定はとても易しい。

 

 

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん2/入間人間

 


予定調和が為されていたように、淀みのない会話。

 

詰問に限りなくよった質問。

 

彼女なりに思案し


杞憂(心配しすぎること)


何故、と二文字が疑問の川を逆流する。

 

両者とも一致する不満の解消を求めて

 

口調や口の歪み方は素直に納得していないことを主張している。

 

彼女の鮮度と活きの良さに、僕の漁業魂は感化されて

遠洋漁業への門戸を叩く自分の姿が困難に想像出来たので

 

金持ちという概念は本当にあったんだ、と人々が感慨に耽る為の値段設定

 

世界の奥深さには呆れと驚嘆がひしめき合っている

 

月曜日と金曜日ぐらいかけ離れている

 

ハムラビ法典を懐から取り出す程度に憤慨する

 

苦悶とまるで縁のない笑顔を晒す

 

僅か三文字を反芻するのにも多大な神経の酷使が求められた

 

口から出るまでの過程で掠れ、摩耗した声で当否の確認を行う

 

僕の辞典にパニックという言葉はない。漢和辞典だから。

 

暢気な空気を形容する

 

取り留めのない文章を垂れ流す


悲痛な面持ちに取って代わる

 

沈下した声を出す


憤懣やるかたないという言葉の例として辞書に載りそうだった

 

 

 

 


ー愛してるよ。愛嬌があるし愛想もいいし、愛に愛持つって言葉の象徴だね。可愛らしくて本当に愛らしい。愛好心をくすぐるその笑顔も堪らない。恋愛の本当の意味が、今ようやく分かったんだ。愛は惜しみなく与え、愛は惜しみなく奪う、正にその通りだよ。


ー幸福を原材料抜きで精製する。悩みなど手品の鳩ぐらい鮮やかに消滅してしまう

ー自分を依怙贔屓して言えば自立的、普通に言えば身勝手

ー若いうちは身体より、心を大事にする方がいい